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調剤と情報 2026年4月臨時増刊号
処方箋と患者から読み解く
こころの病気と精神科治療薬
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寺尾 岳/企画・編集
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定価3,740円(本体3,400円+税10%)
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B5判/256頁/2026年4月刊
精神科の処方箋,
こう思ったことはありませんか?
- 「この多剤併用,何を意図しているんだろう…」
- 「患者さんにどこまで踏み込んでいいかわからない」
- 「処方が変わったけど,理由を聞いていいのかな」
本書は,その"わからない"を"読み解ける"に変える一冊です。
本書の特徴
5つのCASEで,処方箋の「読み方」から患者との「関わり方」まで体系的に学べます。
処方箋から病態を推測する
精神科の処方箋に書かれた薬品名・用量・投与日数の裏にある処方意図を読み取り,患者の病態を推測する考え方を10の処方例で解説します。
薬効別に処方意図を理解する
抗うつ薬,抗精神病薬,気分安定薬,睡眠薬・抗不安薬,抗認知症薬,発達障害治療薬──薬効群ごとに処方パターンと使い分けの根拠を整理します。
患者の変化に気づく
処方変更の背景,来局リズムの乱れ,非言語情報,家族の変化──処方箋だけではわからない"サイン"を読み取る薬剤師の視点を養います。
疾患の全体像と回復への道のり
うつ病・双極症,不安症,強迫症,統合失調症,認知症,発達障害──各疾患の治療方針と回復のマイルストーンを精神科医の視点で解説します。
ほどよい距離感で患者を支える
定型質問の一工夫,逆効果になりかねない配慮,聞いてほしいこと・ほしくないことの見極め,情報共有とプライバシー,地域連携の実際を学びます。
INTERVIEW
企画・編集 寺尾 岳 先生に聞く
「処方箋の向こう側にあるもの」
精神科の処方はなぜ多剤併用になりやすいのか。薬剤師は処方箋から何を読み取るべきなのか──。本書の企画・編集を手がけた寺尾 岳先生(大分大学医学部 精神神経医学講座)のインタビュー記事を近日公開予定です。
近日公開予定処方箋の向こう側の,患者のこころと病気を読む
精神科の処方箋は,患者のこころや生活の断片を映し出す「写し鏡」ともいわれます。しかし,「伝えるべきことを適切に伝えるために,どうしたらよいのかわからない」という精神科の処方箋に苦手意識をもつ薬剤師も少なくありません。
本臨時増刊号では,薬剤師が処方箋から患者のこころの病気や"生きづらさ"を感じ,そのうえで,よりよい支援と服薬支援を行うための視点・知識について解説します。処方箋の読み方から,薬効別の処方意図,患者の変化への気づき,疾患の全体像,そして患者との適切な距離感まで──精神科医と薬剤師の双方の視点で,実践的に学べる一冊です。
目次
CASE 1 処方箋から読み解く「こころの病気」
- File 01 精神科の処方箋を読む ─ 寺尾 岳
- File 02 処方箋に込められた精神科医の意図 ─ 寺尾 岳
- File 03 処方箋から薬剤師が受け取れること ─ 伊東 弘樹
CASE 2 薬効別 処方意図を読み取る
- File 01 抗うつ薬 ─ 寺尾 岳
- File 02 抗精神病薬 ─ 寺尾 岳
- File 03 気分安定薬 ─ 寺尾 岳
- File 04 睡眠薬・抗不安薬 ─ 寺尾 岳
- File 05 抗認知症薬 ─ 寺尾 岳
- File 06 発達障害の治療薬 ─ 寺尾 岳
- File 07 応用編「併用処方」 ─ 寺尾 岳
- Clue 多剤併用と減薬 ─ 寺尾 岳
CASE 3 患者から読み解く「こころの病気」
- File 01 処方変更の背景と推測 ─ 寺尾 岳
- File 02 来局リズムの乱れからの気づき ─ 淵野 貴広
- File 03 非言語情報を受け取るコツ ─ 龍田 涼佑
- File 04 家族の変化も大切な情報 ─ 中原 良介
- Clue 患者の困難に寄り添う気持ちを大切に ─ 吉川 直樹
CASE 4 「こころの病気」と精神科治療薬
- File 01 適応反応症・うつ病・双極症 ─ 平川 博文
- File 02 不安症 ─ 駄阿 優子,平川 博文
- File 03 強迫症 ─ 泉 寿彦,平川 博文
- File 04 統合失調症 ─ 小川 卓也,平川 博文
- File 05 認知症 ─ 室長 祐彰,平川 博文
- File 06 発達障害 ─ 寺尾 岳
- Clue 解離・ストレス関連症状 ─ 河野 健太郎
CASE 5 ほどよい距離感で患者を支える
- File 01 定型質問も一工夫で得られる情報は変わる ─ 川中 理香子
- File 02 その配慮,逆効果かも? ─ 寺尾 岳
- File 03 「聞いてほしいこと」「聞いてほしくないこと」の見極めのコツ ─ 平川 博文
- File 04 情報共有とプライバシーの両立 ─ 炭本 隆宏
- File 05 地域連携と多職種の関係性 ─ 津下 遥香,波多野 由理