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花粉症シーズンに増えるOTC医薬品に関する相談と薬局対応

3月は花粉症の症状が強くなり,薬局ではOTC医薬品に関する相談が増える時期です。「処方薬を飲んでいるが効きが悪い」「市販の目薬や点鼻剤を追加してよいか」といった声は日常的に聞かれます。

今回は,子どもの花粉症におけるOTC医薬品の使用についての注意点を整理します。

よくあるOTC医薬品に関する相談

子どもの花粉症では,処方薬が出ていても保護者が自己判断でOTC医薬品を追加してしまうケースが少なくありません。特に多いのは,以下のようなケースです。

● 処方薬に加えてOTC医薬品の抗アレルギー薬を使用する

● OTC点眼剤または点鼻剤だけを追加する

● 兄弟姉妹で同じOTC外用剤(点眼剤,点鼻剤など)を使い回す

OTC医薬品は入手しやすい反面,使用状況を医療者が把握しにくい点が課題です。

重複使用と年齢制限への注意

抗アレルギー薬のOTC医薬品には,抗ヒスタミン成分を含むものが多く,処方薬と成分が重複することで,眠気や口渇などの副作用が強まる可能性があります。また,子どもでは年齢制限や使用回数が細かく設定されている製品もあり,保護者が「大人と同じ感覚」で,大人と同じ用法・用量で投与してしまうと過量投与につながることがあります。

経口剤に限らず,点眼剤や点鼻剤も,回数超過や長期使用により,十分な効果が得られなかったり,別の症状を招くことがあります。

薬局での声かけポイント

OTC医薬品を勧める前に,以下のポイントを確認することが重要です。

● 現在服薬している処方薬(経口剤,点眼剤,点鼻剤など剤形も含めて)の有無

● 花粉症の症状は,いつから発現し,どのような症状がみられるのか

● 学校生活への影響(授業中のつらさ,屋外活動での症状と重症度など)

OTC医薬品で一時的に対応できる場合もありますが,症状が強い,長引いている場合には,早めの受診を勧める判断も薬局薬剤師の役割です。

まとめ

花粉症シーズンは,OTC医薬品が身近になる一方で,自己判断による重複使用や誤用が起こりやすい時期です。薬局での一つひとつの確認が,子どもの安全な花粉症対策につながります。

2026年3月号