"受験生を応援! "薬剤師にできることは?
2月は受験シーズン。子どもたちにとっては,生活リズムが乱れたり,体調を崩しやすい時期です。そのようななかで意外に多いのが,定期薬の飲み忘れや服薬管理が不安定になるケースです。今回は受験期に注意すべき服薬アドヒアランスのポイントを整理します。
生活リズムの乱れと飲み忘れ
受験勉強や塾通いで夜更かしが増えたり,試験当日の早朝移動などで生活リズムが崩れたりすると,定期薬の飲み忘れが増えます。
特に抗てんかん薬,抗アレルギー薬,喘息の吸入薬などは継続服用して効果を発揮する薬剤であり,飲み忘れが症状悪化に直結するため注意が必要です。
薬局では「飲み忘れたときにどう対応すべきか」を患児や保護者と事前に確認しておくことが重要です。例えば抗てんかん薬は,服薬間隔が大きくずれると発作リスクが高まるため,自己判断で調整せず,飲み忘れ時の対応についてあらかじめ,医師や薬剤師に聞いておくよう伝えましょう。
患児と保護者への声かけ
小学生は保護者が服薬を管理することが多く,「試験当日も普段通りに薬を飲ませる」ことを徹底してもらう必要があります。
一方で中高生になると,服薬を自己管理する患児が増えます。そのような患児には,「前日の夜に薬を準備する」「スマートフォンのアラームを活用する」といった,実行しやすい工夫を提案すると効果的です。また,受験や学校行事で外泊する際は,当日分の薬を前もって取り分けて携帯しやすくしておくと安心です。
薬局で「試験当日の持ち運び方」や「外泊時の服薬継続の工夫」を説明しておくと,患児・保護者の不安が軽減されます。
副作用と服薬継続の工夫
抗アレルギー薬は眠気の副作用が問題になることがあります。試験を控えた時期に強い眠気を引き起こす薬は,学業に支障を与える可能性があるため注意が必要です。
眠気などの副作用が問題となる場合には,薬剤師が率先して保護者や医師と情報を共有し,必要に応じて処方提案することも重要です。また,抗てんかん薬や抗精神病薬などを自己判断で急に休薬や減量することは危険です。患児や保護者には,服薬中断や減量により,どのようなリスクがあるかを具体的に説明するとともに,試験や学校行事があっても「普段通りの服薬が何より大切」であることを服薬指導時に強調しましょう。