J i M a g a z i n e

 問207(物理・化学・生物)

解答▶2,5

光線過敏症の発症に予防的に機能するためには,日焼け止め剤が紫外線を吸収(または散乱)する必要がある。長い共役系をもつ化合物が紫外線を吸収するため,選択肢1(L-アスコルビン酸),2(トコフェロール酢酸エステル),3(レチノールパルミチン酸エステル),5(ユビキノール)は,光線過敏症の発症に予防的に機能すると考えられるため適切でないのは4(リンゴ酸ジイソステアリル)である。なおリンゴ酸ジイソステアリルは,油性基剤として配合される。

著:黒木 央

大阪薬科大学卒。大手国家試験予備校で10年間講師として勤務後,調剤薬局において内定者教育や薬剤師教育に携わる。現在は,国家試験と現場の橋渡しを担うべく「PharmAssist Lab(ファーマシスト ラボ)」を設立し,薬学生教育,薬剤師学術研修,MR研修などを中心に活動中。

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